以前「学生指導」という記事にも書いたが、今年、私は病棟で学生指導担当を行っている。
現在も学生実習真っ最中なのだが…
(週末は休みですが)
前回は自分が考えていたよりも、学生の質が高かったとどこかで評価したのだが、今回の実習生は散々。(^_^;)
術後の観察ポイントは挙がってないし(ココは外科なので)、観察する根拠を尋ねても答えが出てこない。
「術後、患者さんの身体状況で気を付けなければならないことは??」
「術後の患者さんを歩かせる上で注意しなければならないことは??」
と訪ねても、沈黙…
まぁ、術後1日目はイメージもつかないだろうし、仕方ないだろうと何とか自分を納得させたのだが、その翌日になっても、学生の行動計画(その日1日の実習予定を書いてくる)は全然進歩なし。
教科書のマル写し、と分かる行動計画。「だから何なの?どうしたいの?」と喉元まであがった言葉を必死で押さえた。
全く、手術を受けた患者さんってものを分かってない。
呆れてしまった。
人のことは言えず、私も学生時代はできが悪かった方だが、こんなにひどくはなかったはずだ。
私達の時代だったら、こんな状態じゃ、患者さんの元には行かせてもらえなかった。(必要性も根拠も分かっていないあんたなんかには、援助なんかさせられない!患者さんのそばに行く必要はない!と言われて)
それでも、何とか理解してもらいたいと思って機関銃のように説明や指導をしていると、横から指導教官(学生の先生)が出てきて「この子は昨日は寝ずにこの計画を立ててきたんです、これ以上は求めないで、一つ一つ見学しながら教えてあげてください」と私が怒られた(笑)
寝ずに立ててきた計画がこれでは、悪いが、勉強の仕方が悪いとしか思えない。
看護師には適性があるんだと思う。
患者さんの気持ちを思いやり、配慮出来ること。
その前に、変化する身体状態に対して必要な援助を適切に判断し行えなければならない。
そうでなければいくら、患者さんの気持ちに共感したとしても、何も出来ていないのと同じ事になる。
その時々の状況で患者さんの何を見なければならないのか、何に注意しなければならないのかという身体に対する一般的な項目は授業で勉強出来る。自分でも想像してみればいくつか項目は挙がってくる。それを必要な時に挙げられないのであれば、その先にある患者さんの思いや欲求などの精神面に着目することなど出来ないと私は考えている。
私は、大学の授業では手術を受ける患者さんの身体面の変化を勉強しその知識が根底にある上で、実習先では実際の患者さんと向き合って、人間の心理面の変化や関わりを知ることが目的だと思っているので、病棟で身体面の変化のイチから教える必要はないと思っている。
しかし、そこすら理解していない状態で実習に来てもらっても、何も出来ないままに実習が終わってしまう。
実際、この学生に関しては、患者さんの気持ちや心理面の変化などにははるか到達せずに実習は終わってしまうと思う。
これが、初めて病院に実習に来た学生なら、それもあり得るだろうが、来年4月からは看護師として(国家試験に受かればね)働く学生であり、もういくつも実習を終えてきている学生がこれでは、先が思いやられる。
その学生は、来週、うちの病院の採用試験を受けるという。
思わず、「うちの病院では採用しないでください」と上司に報告してしまった。
もしかしたら、外科ではなく、内科であったなら、務まるのかもしれないが、少なくともうちの病棟では無理だと思う。刻々と変化する手術後の患者さんの状態をタイムリーに把握することは、かなりの努力をしないと無理だと思われた。きっと、働きだしてからその学生が苦しむことになるだろう、その上、重大な医療ミスをおこしかねない。
私は、もしかするとその学生の未来を決めてしまったのかもしれないが、もしかすると長い目で見て育てていけば素晴らしい本領を発揮出来るのかもしれないが…それでもその学生の指導を新人として入ってきてからイチから行うことは私はゴメンだと思った。
私ってば鬼教官?
こんな私の考えって、批判されてしまうのでしょうかね。
まあ、採用するかどうかは上層部の判断に任せます。ただ、現場の意見を率直に述べたまでと言うことで。
思わず、ブログで愚痴ってしまった。あぁスッキリした。(笑)