« 朝が早い | Main | トムラウシの旅~住居編 »

2005.06.28

のんびりトムラウシ~行程編

先週末、3泊で憧れのトムラウシに登ってきた。
私は山登り初心者で技術もないし、重い荷物も背負えないので、山のツアーを利用して行ってきた。

1日目は移動のみ。
higashitaisetusou登山口にある国民宿舎「東大雪荘」に宿泊。
国民宿舎というから、もっとボロい(失礼)宿を想像していたのだが、すごく快適!天気も良くて周囲を散策も出来るし、温泉も最高!!露天風呂は下に流れる渓流を眺めながら入れて素晴らしい。温泉の泉質は分からないが、お肌もツルツルになった。

2日目
いよいよ登山開始。本日は登りの一番キツイ行程。心して臨む。
歩く距離は8km超、高低差1500mを一気に登る、約7時間(縦走装備なのでゆっくり)の行程。
5時出発、林道の奥まで車で移動し6時に登山開始。

kamuitennjyou1時間半ほどかかって「カムイ天上」に着く。視界が開けて周囲の展望が利く場所。

kamuitennjyou02そして、ここから雪渓の上を歩く事が多くなった。
本当に今年は雪が多い(涙)
komadorisawa01そこから2時間ほど歩いて、沢沿いを一度下り、「コマドリ沢」へ。
ここからは今度は沢を一気に登る。沢といっても今は全部雪渓。
勾配もかなり急なので、軽アイゼンを付けて登る。
komadorisawa02滑落しないかヒヤヒヤしながら登る。上から登ってきた道を振り返る。
maetomudairaその後岩の上を少し登ると「前トム平」に着く。
ここも視界が開けて、周囲の山々が一気に迫ってくる。
周りではイワヒバリやカッコウが鳴き、足下には高山植物が広がる。
天上の世界の幕開け。
tomuraushikouenその後1時間ほどでトムラウシ公園へ到着。もちろん、公園といっても何も遊具があるワケじゃありません(あたりまえです)トムラウシをはじめ十勝の山々が見えて、トムラウシ周辺特有の奇岩が広がり日本じゃないみたいな景色に圧倒される。
minaminuma-tyoujyouそこから、一度下って再び雪渓を登って、本日の宿泊地南沼キャンプ指定地へ。
そこから見上げるトムラウシは存在感がある。頂上まで後一息。
しかし、荷物を置いてテントを張っている間に頂上に雲がかかってきた。
天気もこれから下り坂の予報。もう少し待っていてぇ~。
縦走装備は、南沼にデポして頂上アタック。
tomuratyoujyou01南沼から頂上までは30分ほど。頂上に到着するが、雲の方が早かった。
3度目のトムラウシも頂上の展望は利かず、非常に落胆。

下ってきて、本日は南沼に泊まる。
夕食を食べている間に雨が降ってきて、それはだんだんひどくなり一晩中降り続けた。
雨の音がひどくて、眠れなかった。

3日目
この日は本当は早起きしてトムラウシ頂上からの御来光を見るはずだったのだが、厚い雲のために断念。幸い雨は明け方に止んだ。

2day03しかし、周囲の視界は利かず、霧のなか。
本日は周囲を散策しようということで、三川台方面へ。
2day01周囲には高山植物が咲き乱れ、時々雲が切れて、日が射すとそこは天上の世界。
2day02-b「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」とアイヌの人が名付けたのがよく理解出来る。本当に別世界だった。
2day04-sansendai足を止めると、周囲は鳥の鳴き声しか聞こえない、足下には花が咲き、周囲は霧の中にうっすらと遠くの山々が広がり、そこは天国かと思うような静寂で荘厳な世界だった。

こんな天気に縦走で登る人もいないらしく、この日は誰とも会う事はなかった。日曜日だというのに。
三川台はすっぽり雪の下だったので、2時間半ほど歩いたところで引き返す。

2day06-minaminuma南沼にも降り立った。もちろんここも雪が覆っていて、踏み抜く危険性もなく雪渓上を歩く事が出来た。
sirisuberiついでに、良い坂があったので、童心に返って尻滑りを楽しんだ(笑)
笑い声が周囲の山々にこだまして、贅沢な時間だった。
2day10-tyoujyouテント場に戻ってもまだ日没までは時間があったし、昨日よりは視界が利いたのでそのまま再びトムラウシの頂上へ。
前日よりは視界が利いたが、全ての山々を見渡す事は出来なかった。
それでも満足の時間。
二度目の頂上の写真(笑)
2day07降りてきても、時間はたっぷりあって、のんびりと周囲の花々や景色を堪能し、ゆっくりと時間が流れる本当に贅沢な1日を過ごせた。

また夕方には雨が降ってきて、翌日の下りが思いやられた。
その晩もまた眠れぬ夜を過ごした。

最終日。早起きしてみるが、御来光は全く無理との事で二度寝して、それでも3時起床、4時に朝食、5時半に下山開始。
本日は、深い霧のなかで周囲の展望は全く効かず。登りと同じ道を通った事もあり、写真は一枚も撮らなかった。
先日登りで苦労した「コマドリ沢」を今度は下る。軽アイゼンを付けていても、滑落したらと考えると足がすくむ。何度も足を滑らせ、悲鳴を上げながら下った(他の人は軽々と下っていたのだが・・・)。その他の登山道も雨のためにぬかるんで非常に歩きにくく何度も足を滑らせた。気の抜けない下りだった。

5時間半で下山終了。
先日宿泊した「東大雪荘」で温泉に浸かって、汗を流した後、札幌への帰路へと着く。

午後6時半に札幌到着。
その足で、本日開催されるという「北海道における山岳遭難救助体制を知る」という講演会を聞きにいった。
警察や消防の人たち山岳救助の体制を学んだ。


非常に充実した日々だった。
2day08-bトムラウシに登った2日目は沢山の日帰りの登山者と出会った。
みんな、本州の方からきて、翌日には帰るという私から見れば強行なスケジュールをこなすといっていた。
2day09-bトムラウシが100名山のひとつという事もあるのだろう。登頂するという目的も楽しいとは思うが、有り余る時間を雄大な自然のなかで過ごせ、静寂のなかで自分もその自然に溶け込んだ感覚を得られた今回の旅は、私にとってはとても有意義なものだった。


本当に今回の旅に出られて、良かった。
登りはキツイが、これだから、山はやめられない。
また行こう。今度こそ頂上からの景色を堪能させてもらいたいものだ。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62625/4750441

Listed below are links to weblogs that reference のんびりトムラウシ~行程編:

Comments

Post a comment